Leathers
Experience “savoir-faire“
天然皮革であるエキゾチックレザーは個体それぞれに美しさがあります。
クロコダイル革はその美しさ、強度、希少性から「革のダイヤモンド」「キングオブレザー」と呼ばれ、最高級の皮革として多くの高級品に使用されています。パイソン革は他に類のない斑紋(はんもん)やウロコ模様を持ち、個性的で重厚な質感を醸し出します。リザード革は腑の細かさから、小物に利用されることが多く、独特の光沢感から高級感を引き出す材料となっています。
爬虫類皮革特有のグレージング加工やブリーチ加工など様々な加工によって素材の個性が変わります。その個性を活かすも殺すもタンナーの技術によります。Yamamotoはクラシックな製法と最先端の技術を用いて、より最高な素材へと昇華させます。
過去の蓄積された研究データと最新鋭のタンニングドラムを用いて全工程のオートメーション化を目指し、世界基準の品質の均一化を目指します。創業以来培ってきたネットワークから、希少性の高い爬虫類皮革の原皮の安定供給を可能にし、50年以上にわたる機能性とデザイン性への研究と技術の研鑽からこだわりのレザーを時間をかけて加工することで世界に誇るジャパンレザーを産出します。
取り扱い商品
ナイルクロコダイル
アフリカの淡水に生息するクロコダイル。淡水に生息するクロコダイルの中では最大でポロサスの次に大きい体格を誇る。平均して全長4.1~5メートルの長さになり、体重は410 キログラムほどになる。弊社のナイルクロコダイルはその中でも胴長且つ、極めて品質の高い革を採用しており、購入されるお客様にとって最適な取り都合及びコストパフォーマンスの高さを実現しております。ナイルクロコダイルはCITES(ワシントン条約)の中で付属書Ⅱ(商取引可能な種)に属しており、許可書の申請など必要とされる手続きを踏めば取引可能です。ナイルクロコダイルは非常に獰猛なクロコダイルで、過去たくさんの人々が命を落とし、アフリカの人々を悩ませてきましたが、アフリカ国内の養殖業の発展により、現地の貧困解消及び安全保持、電力の供給、土壌の良化、個体数の上昇など、エキゾチックレザー産業とアフリカ諸国の取り組みにより、様々な問題が改善されています。
ポロサスクロコダイル
インド南東部からベトナムにかけてのアジア大陸、スンダ列島からニューギニア島、及びオーストラリア北部沿岸、東はカロリン諸島辺りまでの広い範囲に分布する。クロコダイルの中で最大級の一種であり、平均は全長4メートル、体重450キログラムになる。ナイルクロコダイルと異なり、海水への耐性が強い種である。ポロサスクロコダイルは乱獲が進み、現在ではオーストラリア、パプアニューギニア、インドネシア産のものが付属書Ⅱとなっており、弊社はインドネシアとオーストラリア産のものを取り扱っております。絶対数が少なく、メゾンブランドに多く取引されている為、非常に高額で取引されています。細かく整った鱗模様が特徴的です。
アリゲーター
北米、中南米に生息するアリゲーターは胴が非常に長く、取り都合のよい革とされています。生物学的系統ではクロコダイルとアリゲーターは同じワニ目に所属していますが、クロコダイル科、アリゲーター科と違う分類をされており、アリゲーターは下顎の歯が外から見えない等外見的特徴もやや異なります。
アメリカでは1960年代にアリゲーターの生息数が激変したものの、現在では科学的な保護プログラムによって500万匹以上にまで上昇しています。保護プログラム下では、アリゲーターを扱う業者が卵を保護することで洪水などの天災からの保護、アライグマや外敵が捕食するリスクを減らし、4フィートまで成長した段階で孵化した卵10%を野生にリリースするという仕組みを整えており、生息数がクロコダイルなどに比べて安定しています。また、ファーマーとアリゲーターが生息する湿地帯を所有するオーナーがこのプログラムに参加することで、生息頭数が増えるだけでなく土地所有者の土地整備を促し、動植物の環境向上にも繋がっています。
サステナブルユーズな素材として世界的に認められている為、メゾンブランドなどがこぞって採用していることが考えられます。スイスの高級時計メーカーやメゾンブランド製品等にも幅広く使われています。
モラレスパイソン
モラレスは全体的に腑が細かく、端から端に細くなるダイヤモンドパイソンの形状に対して、幅の差が先端と先端で差がないのが特徴的です。頭と尻尾の幅が広く、先から先まで広く使え、モラレスパイソンは取り都合が高い革としても人気があります。更に銀面の厚みがあるため、ブリーチの加工に適しています。
ダイヤモンドパイソン
ダイヤモンドパイソンは腑が大きく、ワイルドな印象を演出できるのが特徴です。全身にダイヤ型の連続的な斑紋・模様があるところから、ダイヤモンドパイソンと呼ばれています。 皮質の丈夫さや、大きさの点では利用度も高く、他の皮革には見られない美しさがあります。
リングマークトカゲ
近年リザード革はメゾンブランドにこぞって使われおり、世界的に供給量が不足していますが、弊社ではあらゆるサイズで手配が可能です。マレーシアのシッパーと緊密なコネクションがある為、年間を通して安定的な供給が可能です。リングマークトカゲは細かな腑が揃っており美しい表面を持つことが特徴です。
アフリカオオトカゲ
ヨーロッパではマレーシア産のリングマークトカゲの取引が禁止されている国があります。
背中の斑紋が小さな点状で、リングマークトカゲのようなリングマークがないのが特徴的で、ブリーチした革の仕上げが適しています。
またリングマークトカゲに比べ胴が長いため、取り都合の良い革として使用されています。
当社が得意とするブリーチ加工は、厚みや重厚感を残しながら、完全に斑紋を除去し、真っ白な状態から染色をすることが出来るため、グレージング仕上げでもマット仕上げでもあらゆるカラーに対応することが可能です。